【第2回目講座】 地域×起業

2025年11月1日、第2回目の講座では、このローカルチャレンジ塾でファシリテーターを務める株式会社ツクレボ代表取締役・松永が登場。
商店街の空き店舗を自社で改装して拠点をつくり、若者・自治体・企業を巻き込みながら事業を成長させてきた“リアルなストーリー”を中心に、地方で挑戦するヒントをお話ししました。

■ スタートは小さなクリエイティブから ——地域に“楽しい”を生み出してきた5年の軌跡
ツクレボが掲げるミッションは、「地域に“楽しい”をつくる」こと。

若者が集まり、地域の人が立ち寄り、企業や自治体が相談しに来る、
そんな“人の流れ”をつくるため、同社は商店街の空き店舗を拠点としてコワーキング運営やイベントづくりに取り組んできました。
その始まりは小さなクリエイティブ案件から。
コツコツ実績を積み重ねていく中で、行政や大手企業のプロジェクトへと広がり、事業は少しずつ形を変えながら大きく育っていった——

「好きなこと」を出発点に「地域課題」と向き合いながら歩んできた5年間。 今回の講座では、その挑戦の足跡が語られました。

■ 事業を育てる鍵は「接点づくり」と「任せること」
講座の中で繰り返し語られたのは、“接点“と“信頼”の大切さでした。
仕事は一度きりの関係ではなく、何度も顔を合わせながら少しずつ深まっていくもの。
そうした日々の接点づくりが、次の挑戦や新しいチャンスにつながっていきます。

また、すべてを自分ひとりで抱え込まないことも、事業を進めるうえで欠かせません。
自分が本来力を注ぐべき仕事に集中し、仲間や周囲の力をうまく活かしていくことで、より多くの時間を“価値を生む動き”に使えるようになる。
こうした意識の積み重ねこそが、事業を広げていくための重要なポイントとして語られました。

■ 課題がチャンスに変わる ——地方ならではの可能性
松永は、地方にある「課題」は裏を返せば「チャンス」でもあると語りました。
空き店舗や若者流出、シャッター商店街といった現象も、視点を変えれば新しい事業のタネになること。

さらに、自治体や企業との距離が近く、信頼を築きやすい点も、地方ならではの強みとして示されました。
キックオフでも触れられた「地方にはチャンスが多い」という視点は、今回の具体的な話によってより鮮明になり、塾生が地域での挑戦をより近くに感じられる機会となりました。

■ それぞれの気づきが生んだ、前向きな一歩
松永の話を受けて、塾生それぞれが感じたことを共有しました。
「任せることの重要性が自分の課題に刺さった」
「地域の魅力を自分の言葉で発信していきたいと思った」
「このメンバーで何か動き出してみたいというワクワクが生まれた」
といった声があがり、会場には前向きな熱量が広がりました。

学生・社会人・起業家・主婦など立場はさまざまでも、
「地域での動きを身近に感じた」「仲間と一緒に始めてみたい」
といった共通の思いが自然に生まれ、次の一歩を思い描く時間となりました。

■ 挑戦する人を支える“本気の学び場” ——KGIBの取り組み
講座の後半では、鹿児島イノベーションベース(KGIB)の理事を務める株式会社カシスト/株式会社TSグループ代表取締役・吉松良平氏をゲストに迎え、トークセッションを行いました。

KGIB は、「起業家が次の起業家を育てる」という理念のもと、鹿児島出身の経営者たちが立ち上げた起業家支援コミュニティです。
今回は、全国のIB(イノベーションベース)で共有されている事例に加え、鹿児島から次の世代の起業家を増やしていきたいという吉松氏の考えや、地方でも成長機会を得られる環境づくりに対する思いが語られ、塾生にとって刺激の多い時間となりました。

鹿児島イノベーションベース(KGIB)について詳しくはこちら⇒https://kgib.xibase.jp/

■ 塾生が思い描いた、これからの動き方
続くワークショップでは、塾生それぞれが今日の学びを踏まえて、今後の動き方や感じたことを共有しました。
子育てや仕事との両立、将来のキャリア、地域との関わり方などテーマは違いながらも、共通していたのは「まずは挑戦してみたい」という前向きな気持ちの高まりでした。

「行動する勇気がわいた」「小さく動いてみたい」といった声があがり、互いの気づきが刺激となって、それぞれが次の一歩を思い描く時間に。

さらにKGIBの取り組みに興味を持ち、
「実際の活動をのぞいてみたい」「もっと詳しく知りたい」
と関心を寄せる声もあがり、KGIBの存在が身近な選択肢として映るきっかけにもなった様子がうかがえました。

こうした声の広がりから、塾生それぞれがこれからの動き方に向き合う姿勢を強め、次の行動へとつながる土台が形づくられていきました。

■ クロージングメッセージ「挑戦はこれからも続いていく」
「自分もまだ挑戦の途中です」という吉松氏の率直な言葉は、経営者の“等身大の姿” そのもので、起業に高いハードルを感じていた塾生たちの気持ちをふっと軽くするものになりました。

講座全体を通して、“挑戦する人の背中をそっと押す時間”となり、一人ひとりの意欲が確かに高まる回となりました。
そして何より、塾生一人ひとりの中に芽生えた「小さな変化」が、これからの地域での挑戦を形づくっていくはずです。

この日の学びが、次の一歩へとつながっていくことを楽しみにしています。