【第3回目講座】SNSを活かした地域資源や魅力の情報発信

2025年11月15日、第3回目の講座では、株式会社ZEN代表取締役の大谷幸輝氏を講師にお迎えしました。
徳島県徳島市を拠点にSNSマーケティングやメディア事業を展開する同社では、自社で企画・運用する『徳島グルメ』が、総フォロワー73,000人を超える四国No.1のグルメメディアへと成長。
クオリティの高い動画コンテンツ制作を強みに、飲食店や農園、プロスポーツチーム、美容サロンなど、幅広い業種の発信に携わっています。

今回の講座では、アカウント立ち上げの背景から、地域ならではの魅力をどう届けるかまで、実践に基づいた視点を伺いました。

■ 「地域の日常に光を当てる」ローカル発信の視点
大谷氏がSNS事業に取り組むようになった背景として、工場勤務を経験する中で、自身の今後の働き方や生き方について考えるようになったことが、転機の一つとして紹介されました。

そうした転機を経て、得意とする写真や動画といった表現を生かしながら、地域の情報発信に取り組むようになっていったといいます。

「行ったことがない人でも、安心して足を運べる情報を届けたい」
発信の中で重視してきたのは、メニュー紹介にとどまらず、店内の雰囲気や価格帯、アクセスなど、利用者が事前に知っておきたい情報を伝えること。

SNSは地域の「生活者目線」で情報を届けられるメディアであり、
小さな気づきや日常の風景が誰かの行動につながる可能性があることが、これまでの取り組みを通して共有されました。

■ 巻き込みながら育てる発信の仕組み
投稿づくりでは、周囲と協力しながら仕上げていく様子や、寄せられた反応を次の発信へとつなげる工夫が紹介されました。
動画が主流となる近年、視聴者に最後まで見てもらうための構成や、ストーリーとして届ける方法についても触れられ、実際の投稿例を交えながら、視線を引きつける工夫や地域の魅力を映像でどう伝えるかといったポイントが共有されました。

こうした実践的な内容に、塾生たちも熱心に耳を傾けており、
地域とともに発信を育てていくという大谷氏の姿勢から、SNSが地域を支える手段として発展していく可能性が感じられる時間となりました。

■ 発信を続けるための3つの視点
地域でSNS発信に取り組む際に大切にしたい「3つの視点」。
大谷氏が示したのは、「目的を持って臨むこと、工夫を重ねること、そして継続すること」の3つでした。
発信の軸が定まることで迷いが減り、試行錯誤を繰り返す中で、自分らしい表現や地域に合ったアプローチが見えてくる、そうした視点が語られました。

特別な手法を追い求めるより、小さな改善を積み重ねながら続けていく姿勢が、発信の力を育てていくうえで欠かせない。
シンプルでありながら、取り組む人それぞれの強みが生きてくる考え方として、心に残る内容となりました。

■ それぞれの視点で捉えた学び
大谷氏の話から得た学びや気づきが、塾生それぞれの言葉で共有されました。
発信に取り組むうえで意識したい「行動すること」や「自分の視点を持つこと」といったポイントを、自身の活動に重ねながら振り返る姿が見られました。

SNSの手法だけでなく、その背景にある考え方に触れたことで、今後の発信にどう生かしていくかを前向きに考える声も多く、「今日の学びをまず一つ実践してみたい」という意欲が、自然と芽生えていく時間となりました。

■ 対話から深まった発信の考え方
講座後半は、トークセッションを軸に、発信に取り組む際の考え方や、地域でメディアを育てていく過程について掘り下げる時間となりました。
実践に基づく視点や、日々どのように発信と向き合ってきたのかといった背景が語られ、会場全体が話にどんどん引き込まれていきました。

続く質疑応答では、塾生一人ひとりが自身の活動や課題感に重ねながら、率直な質問を投げかけました。
発信のモチベーション、魅力の伝え方、継続するための視点、SNSとの向き合い方など、テーマは多岐にわたり、大谷氏はそれぞれに丁寧に言葉を返していきました。

こうしたやりとりを通して、トークセッションで示された考え方が、塾生の質問によってさらに立体的に広がり、実践の裏側にある思考や姿勢がより深く共有される時間に。
自分の活動にどう生かせるかを真剣に受け止める塾生の様子から、学びが次の挑戦へとつながっていく手応えが感じられる場となりました。

■ 学びを行動へつなぐ、塾生たちの次のステップ
続くワークショップでは、塾生一人ひとりが今回の学びを自身の取り組みにどう生かしていくかを共有しました。
「発信の目的をもう一度見直したい」
「まずは一つ実践してみたい」
「地域の魅力をどう伝えるか考えるきっかけになった」
など、活動に根ざした言葉が次々とあがり、会場には前向きな意欲が広がっていきました。

発表を通して、学びが“行動”へとつながり始めていることが伝わり、
講座全体で深めてきた視点が、それぞれの中で形になっていく時間となりました。

クロージング「次の発信へ踏み出すために」
塾生から寄せられた感想や反応に対し、大谷氏は「自分が大切にしてきた想いが誰かの気づきにつながっていると感じられて嬉しかった」と語り、今回の講座が自身にとっても原点を見つめ直す時間になったと振り返りました。

学びが一方向に流れるのではなく、講師と塾生のあいだでやりとりを重ねる中で、新たな視点や問いが生まれ、次へ向かうエネルギーが確かに育まれた回となりました。

この日の学びは、これからの発信を形づくる確かな一歩となりそうです。