【第2回】全国のローカルビジネス事例研究

2026年7月18日、「いちき串木野ローカルチャレンジ塾2026」第2回を開催しました。
今回のテーマは、全国のローカルビジネス事例研究。

講師には、昨年度に引き続き、株式会社第一プログレス 代表取締役社長/TURNSプロデューサーの堀口正裕さんを講師にお迎えしました。 約30年にわたり全国各地の地域づくりやローカルビジネスを取材してきた堀口さんから、地域で挑戦を続けるために大切な考え方や、多くの実践事例について学びました。

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■ すべての挑戦は「想い」から始まる
講座の中で堀口さんが繰り返し伝えていたのは、自分自身の「想い」を明確にすることの大切さです。
「なぜ、それをやりたいのか」
「何のために取り組むのか」
「自分が本当にやりたいことは何なのか」
地域で事業や活動を始める際には、まず自分自身を棚卸しし、行動の原点となる想いを言葉にすることが重要だと話しました。

市場が小さい、人が少ない、お金がない――。
そうした条件を理由に立ち止まるのではなく、「まずは自分がやると決めること」が挑戦の第一歩であり、その想いが周囲の共感や仲間を生み出していくことを、多くの実例とともに教えていただきました。

■ 夢は変わってもいい。楽しみながら続ける
堀口さんは、夢や計画は途中で変わってもよく、大切なのは夢を探すことや、挑戦すること自体を諦めないことだと語りました。
実際に活動を進めていく中では、当初の計画どおりにいかないこともあります。
状況に合わせて方法を柔軟に変えながら、自分が目指す方向へ進み続けることが必要です。

また、長く活動を続けている人たちには、本人が楽しんでいること、行動が速いこと、簡単には諦めないこと、人とのご縁を大切にしていることなど、いくつかの共通点があるといいます。 自分なりの楽しさを見つけることが、困難な状況でも挑戦を続ける力になると伝えました。

■ 全国の取り組みから学ぶ、地域資源の生かし方
地域産業の再生や事業承継、空き店舗の活用、地域資源を使った商品開発など、全国各地で行われているさまざまな取り組みが紹介されました。
地域で受け継がれてきた産業に新しい技術を取り入れたものや、後継者のいない事業を別の人が引き継いだもの、これまで活用されていなかった素材に新たな価値を見いだしたものなど、その方法はさまざまです。
どの事例にも共通していたのは、地域にあるものをそのまま活用するのではなく、自分の経験や得意なこと、好きなことを掛け合わせ、新しい価値を生み出していたこと。

「地域だからできない」ではなく、「地域だからこそできることがある」。
そんな前向きな視点に、塾生たちも大きな刺激を受けていました。

■ AIの時代だからこそ、「自分の言葉」で伝える
情報発信についても多くの学びがありました。
AIを活用すれば、文章や企画書を効率的に作ることはできます。
しかし、その人がどんな想いで活動しているのか、なぜ挑戦したいのかは、自分自身の言葉でしか伝えることができません。

地域で活動を続けるうえで、人との信頼関係や応援してくれる仲間とのつながりを育むためにも、「自分の言葉」を持つことの大切さを学びました。

■ 塾生の声から見えた学びと気づき
塾生一人ひとりが印象に残ったことや、自分の活動に生かしたいことを共有しました。
「自分がなぜやりたいのか、改めて棚卸しをしたい」
「できない理由を探すのではなく、まず行動することが大切だと感じた」
「まだやりたいことは決まっていないけれど、人に会い、一歩踏み出すことを大切にしたい」

昨年度の塾生からは、ローカルチャレンジ塾での学びや人との出会いが、新たな活動や仕事につながった経験も共有され、2期生にとって大きな刺激となりました。
それぞれが置かれている環境や目指す未来は異なりますが、今回の講座を通して、自分自身の「想い」と改めて向き合い、「まずは一歩踏み出してみよう」という前向きな気持ちが生まれる時間となりました。

■ トークセッション:地域で実践するために必要なこと
講座後半のトークセッションでは、地域で挑戦するうえで大切な考え方や、人との関わり方、情報発信について活発な意見交換が行われました。
堀口さんは、「新しいことを始める方法は一つではない」と話し、地域にある資源や人とのつながりに目を向けることの大切さを紹介。また、自分の想いだけで進めるのではなく、その地域や関わる人たちの想いを知ることが、活動を続けるうえで欠かせないと伝えました。

さらに、「やりたいことが明確でなくても、まずは人に会い、さまざまな価値観に触れながら行動することで、自分の進むべき道は少しずつ見えてくる」と、塾生の背中を押すメッセージが送られました。

■ グループワーク:学びを自分の挑戦につなげる
講座後半には、1期生と2期生が一緒になってグループワークを実施しました。
「自分は何をやりたいのか」「今回の学びをどう生かしていくのか」をテーマに、それぞれの想いや挑戦したいことを共有。
「想いを持つだけではなく、覚悟を決めて動く必要があると思った」
「楽しい人のところに人が集まる。まずは自分自身が楽しみたい」
互いの想いや経験に触れながら、前向きな声が多く聞かれ、塾生同士が刺激を受け合う時間となりました。

■「自分のターン」を始めよう
講座の最後に堀口さんは、地域や人に真摯に向き合いながら、自分自身の一歩を踏み出すことの大切さを伝えました。
これまで全国各地を取材する中で、「あのとき一歩を踏み出してよかった」と話す人たちに数多く出会ってきたという堀口さん。
ちょっとした一歩でも、この塾をきっかけに新しいことを始めてほしいと、塾生たちにエールを送りました。

地域の魅力や課題を知り、自分自身の想いと向き合うこと。
そして、完璧な計画ができるのを待つのではなく、楽しみながら行動に移すこと。
塾生一人ひとりが、自分の想いと向き合い、「次は自分が一歩を踏み出す番」と、これからの行動について考える講座となりました。